森徹(もり とおる) 速報情報日誌


2008-07-29 第50回 自治体学校 in 大阪

_ 暑〜い、大阪で開かれた自治体学校に参加してきました。

今回のメインテーマは「今こそいのちと地域を守る地方政治を!ー安かったらええんか 自治体の仕事」、自治体学校発祥の地、吹田市で開催され全国から1800人が参加しました。

“自治体学校に参加したい”と気持ちを動かすもののひとつに記念講演があります。

 今回の講師は、京都大学大学院経済学研究科・岡田 知弘教授。テーマは「激動の世界と日本の地方自治」です。「世界経済の危機と日本」、「構造改革の帰結と格差と貧困の拡大」、「地方自治・住民自治をめぐる新たなうねり」など本当に勉強になりました。

_ 2日目の分科会は「大阪湾ムダ使い 検証・エコクルージング」に参加。漁船で海から大阪湾の埋立地をめぐり、大阪市の海岸開発・第3セクター破綻の現場を元「週刊釣りサンデー」会長の小西和人さんの案内で見学すろことができました。

元「週刊釣りサンデー」編集長の小西和人さんの解説大阪オリンピック選手村へ架かる橋だが、オリンピックが招致できず、まったく使われていない橋

_ 大阪市は湾岸部に超高層ビル、埋立地を結ぶ豪華な橋や地下鉄、需要もない大型コンテナ船のための大型バース(埠頭)を計画。バブル経済が崩壊すると無理な建設をあくまで推進するため、2008年(今年)のオリンピックを大阪に招致することを口実にした、WTC(大阪ワールドトレードセンター)や夢舞大橋(事業費635億円)、大水深バース(事業費338億円)を建設し、オリンピックが北京に決まった後も1兆1000億円もかけて沖合いに新人工島を今も埋め立て中です。(写真)

大型タンカーが入らぬバースと大型クレーン今なお工事が続く人工島

_ 大阪市の市債(借金)の残高は5兆6067億円、市民1人あたり214万円にもなっているそうです。

_ あきれたのは舞洲ごみ焼却場、オリンピックをやれば、メーン会場の入り口に位置するのでオーストリアの芸術家にデザインを依頼、工費は621億円、赤や黄色のUFO煙突に21億円の税金が投じられたそうです。案内の小西和人の話では、市議会がオール与党(自民・公明・民主・社民)の時代に公共事業が決まったそうです。

オーストリア人の芸術家にデザインを依頼した焼却場

_ 東京都の臨海部開発と同じようなやりかたです。石原知事のオリンピック東京招致と無駄な公共事業は大阪市の失敗の教訓をいかさなければなりません。


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