森徹(もり とおる) 速報情報日誌


2005-11-01 軽飛行機の不時着事故を調査

_ 10月28日午後4時半頃、調布飛行場へ向かって飛行中の軽飛行機(パイパーPA28)がエンジントラブルにより、西東京市向台町5丁目の都立田無高校グランドに不時着しました。

_ 日本共産党の三鷹市、調布市、小金井市、武蔵野市の議員団は今日、現地を調査しました。

副校長の神永先生から詳しく説明を受け、事故現場にいた生徒さんからも生々しい状況を聴くことができました。

一年生の女子生徒は、「東の空を飛行機がフラフラと南に向かって飛んでいたが、急に向きを変えて学校の体育館の屋根をかすめてグランドに突っ込んできたのでびっくりした」と語っていました。

(この日は約80人の生徒がクラブ活動で校庭にいました。)

_ 飛行機は午後4時23分頃調布飛行場の管制官に「飛行場の北東18Km、調布へ向かう」と無線連絡。

午後4時26分頃「飛行場の北5Km、田無上空、エンジンの調子が悪い、緊急着陸する」と連絡があった後、田無高校のグランドに胴体着陸しました。

グランドには胴体を引きずった2本の溝がまだ残っていました。

飛行機は学校の隣の建物の屋根をかすめ、高校の体育館の屋根に左主翼を接触、桜の木をこするように、角度は30度くらいで校庭に胴体着陸をしました。

当時、生徒たちはグランドの中心にいなかったのが幸いしました。それでも一人の男子生徒は突っ込んできた飛行機の主翼を避けようとジャンプしたところ、翼の上に足が乗っかったとの話でした。

_ 調査していて、改めて住宅密集地にある飛行場の怖さを知りました。

国土交通省は調布飛行場の航空管制官を今年度末で引き上げると、三鷹市など地元三市に通知してきていますが、空の安全確保に航空管制官を配置することは当然です。

小さな政府が小泉内閣の目標ですが、公務員の削減など、国民の命を脅かす航空管制官の引き上げは認められません。

_ (右側の体育館の屋根に左主翼を接触、更に中央の桜の木に胴体をこすって、約30度の角度で胴体着陸したそうです)

画像の説明画像の説明

日記内検索

最近の更新